病院事業管理者あいさつ
大崎市病院事業管理者 並木健二
大崎市民病院ホームページへようこそ
大崎市は,杜の都仙台市の北40kmほどにある,人口12万6千人弱の田園都市です。
平成18年3月に1市6町が合併し,それぞれの地域の特色や強みを活かしたまちづくりを行っています。
大崎市は「『宝の都(くに)・大崎』の実現に向けた持続可能な田園都市の創生」を掲げ,その将来の実現の可能性が評価されたことにより,令和4年5月に内閣府が実施する「SDGs未来都市」に選定されました。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは,「誰一人取り残さない(leave no behind)」持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。
一方で,令和4年3月に総務省は『公立病院経営強化ガイドライン』を公表し,公立病院を持つ自治体に対して「持続可能な地域医療提供体制を確保するため『経営強化プラン』を令和4・5年度中に策定し,地域医療供給体制の強靱化を図れ」と求めています。
大崎市民病院は宮城県北二次医療圏の基幹病院であり,地域医療支援病院としての責務があります。それは少子高齢化が顕在化する激動の時代の中で,この地域において持続可能な医療提供体制を構築し,地域医療を守る病院としての役割を果たしていくことだと考えています。まず初めに大崎地域1市4町の医療機関が連携・分担しながら,疾患別の診療機能や,急性期,回復期,慢性期,在宅医療といったそれぞれの段階に応じた医療機能,救急医療体制等を,切れ目なく提供していけるような体制整備に着手します。
今般の新型コロナウイルス感染症についても,感染症指定病床を持つ当院は大崎地域の医療機関と連携しながら,様々な対策を講じ対応してきました。今後も,新興感染症に対する自治体病院が果たす役割は一層大きくなると思われます。病院理念でもある「市民が安心できる医療の提供」を確保するための取組み・連携体制の構築を,平時から行っておく必要性を感じています。
「働き方改革」が叫ばれている昨今,持続可能な地域医療提供体制を構築していくためには,多くの壁が立ちはだかることと思いますが,今後もよりよい医療を住民一人ひとりに提供することができるよう,スタッフ一同,全力を挙げて取り組んでまいります。