小児外科
医師の紹介
- 応援医師(東北大学病院小児外科)
診療の概要
東北大学病院小児外科より派遣された小児外科専門医が,各種小児外科疾患に対する診察・治療を行っております(毎月第2・4火曜日 午前:日帰り手術 午後:外来診療)。
疾患によっては,当院の外科や小児科と連携し診療を行います。また,1歳未満児や基礎疾患を有する児などの,より高度な診療が必要な場合は,東北大学病院や宮城県立こども病院などと連携して検査や治療を行います。
診療の特徴
当科では小児外科疾患全般に対して,小児外科専門医による診断・治療に取り組んでおります。
基礎疾患を有しない幼児,学童に対する鼠径ヘルニア/陰嚢水腫や臍ヘルニアについては日帰り手術を行っています。
代表的な疾患と症状
鼠径ヘルニア
あしの付け根(鼠径部)にお腹の中とつながっているふくろ(ヘルニア嚢)が存在している場合に,ふくろに消化管や卵巣・卵管などが入り込むとふくれてきます。嵌頓(かんとん:袋の中に脱出した臓器の血流が悪くなること)を予防するために,診断がつき次第早めの手術を行います。
陰嚢水腫
あしの付け根(鼠径部)のお腹の中とつながっているふくろに水がたまり水腫を呈します。鼠径ヘルニアとは異なり,嵌頓の危険は無く自然治癒の傾向もあるため,2歳ぐらいまでは経過観察します。2歳過ぎても治癒しない際には手術を検討します。
臍ヘルニア
いわゆる「でべそ」です。成長とともに自然に治る場合が多く,その90%以上が1~2歳までに治ります。成長しても症状が続く場合などには手術を行います。
慢性便秘
便が滞った(=なんらかの原因によって排便回数や便量が減少した状態),または便がでにくい状態(=排便するのに努力や苦痛を伴う状態)です。専門家により作成された診療ガイドラインに沿っての診療が望まれます。
漏斗胸
前胸部が陥凹する(へこんでいる)病気です。陥凹の状態は人それぞれ違います。症状や本人・家族のご希望により手術治療や保存的治療(バキュームベル)などの治療法があります。